亜麻仁油の保存方法と選び方
亜麻仁油は酸化しやすいという性質がありますから、保存方法には少し気を付けておく必要があります。気を付けるといっても、開封後にしっかりと蓋をして冷蔵庫で保管するというだけですから難しいことはありません。
一度に多く買うのではなく、ご自分とご家族の使用量を考慮(1日あたりひとり2g〜2.4g×人数)し、長くても数ヶ月で消費してしまう量を買うようにします。未開封であれば、冷蔵庫で保存しなくても大丈夫です。常温で問題ありませんが日光が当たらない場所、たとえば床下収納などに置くようにします。
販売店によっては在庫分を冷蔵で保管しているところもありますから、冷蔵庫に余裕があるなら開封前でも冷蔵庫での保存を行いましょう。
開封前は直射日光に当てないこと、ボトルの形状のものであれば、遮光性のあるボトルがよいです。開封後は冷蔵庫に入れてなるべく早く消費してしまうことを守れば、一般的にいわれるようには簡単に酸化しません。開封後の保存期間は、目安としては約1ヶ月と考えましょう。
亜麻仁油の選び方
ほかの食品と同じく亜麻仁油も多くのメーカーから発売され数多くの種類がありますので、正しい選び方をすることが重要です。値段なども考慮しながらできるだけ良質なものを我々は選択するわけですが、そのためには簡単ないくつかの選び方のポイントを押さえておく必要があります。
まず、最高級品とされるのは、寒冷地で採れた亜麻を使用し、溶媒を使わず30度以上の熱で圧搾しない低温圧搾法(コールドプレス)されたものです。コールドプレスというキーワードを使っている商品が多いので、これを覚えておきましょう。
ただ、低温圧搾法ではなくても、全くオメガ3(α-リノレン酸)などの成分が含まれないというわけではありません。しかし、選び方の基準としてコールドプレス製法されたものを選ぶべきです。
また、油は空気に触れると酸化してしまいますから、密封された状態で販売されていることも大切です。新鮮という部分も大切な選び方のポイントになります。新鮮なものは一般的にナッツのようなにおいがするので、試飲ができるなら確かめてみましょう。
ただ人間の味覚やにおいの感じ方には差があります。なかにはフルーティという表現をされる方や機械オイルのようなにおいとおっしゃる方も見かけました。クセのあるにおいと感じる方も多いようですが、少なくとも機械オイルのようなにおいがするなら、よほど質が悪いものであったか新鮮ではないと判断してよいと思います。新鮮さを保つために保存方法にも気をつけましょう。
そのほかにもオーガニックで無農薬の原料を使用した亜麻仁油であることや、保存料などが無添加であることなども選び方の基準になります。
原料の産地は日本である必要はありません。我々日本人は特に口に入れる物に関して日本産にこだわります。しかし亜麻自体の生産量が少なく、生産国として多いのはカナダ(総生産量の1/3以上)、次が中国であり日本の生産量は多くありませんから産地にこだわるより品質にこだわりましょう。
健康のためあるいはアトピーなどの症状を改善するためには、いくつかのポイントを覚えて、より効果効能が期待できる亜麻仁油を選ぶようにしましょう。