亜麻仁油に含まれる様々な成分がよい結果につながる

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特徴はα-リノレン酸の含有量

脂肪酸自体はどのような食品にも含まれている成分ですが、亜麻仁油には脂肪酸のなかでも健康によい働きすると注目されているα-リノレン酸が多く含まれています。これは亜麻仁油が様々な健康上で有効な理由の裏付けになっている最大の理由です。

 

食事する家族

 

n-3系脂肪酸(オメガ3)であるα-リノレン酸は、体内では合成できない成分である必須脂肪酸です。必須の脂肪酸ですから必ず食品から摂り入れる必要があります。そのなかでも現代人の食生活で足りないのはオメガ3です。α-リノレン酸は体内に取り込まれた後、魚油でよく耳にするDHA(ドコサヘキサエン酸)、EPA(エイコサペンタエン酸)に変換されます。

 

現代人の食生活でn-6系脂肪酸(オメガ6)が足りないことはありません。たとえオメガ3、6両方が足りていたとしても重要なのはそのバランスで、オメガ3とオメガ6の摂取バランスが崩れてしまうことにより、様々な病気の原因になってしまうことがわかっています。ですから、亜麻仁油が健康によいというより、本来人間の体に必要である栄養素を効率よく補ってくれる食品というのが本当の捉え方だと思います。

 

現代の日本の食卓でも見られる食事内容では、オメガ6が多くなりオメガ3は少なくなります。このことが様々な健康被害を起こしてしまうことに以前から欧米では注目されていました。

 

オメガ3の摂取量は、日本ではあまり関心を寄せられることがありませんでした。この理由としては魚介類をよく食べ、オメガ3を自然と体内に摂り入れているという認識があったからです。しかし日本人も食事の欧米化により、特に若い世代ほどオメガ3が足りない食事をしています。亜麻仁油は足りないオメガ3を手軽に、そして良質のものを摂取できる食品です。

 

亜麻仁には食物繊維も豊富に含まれる

食物繊維は人間の消化酵素で消化されにくいため、消化吸収されず大腸まで届き、便秘の解消など整腸効果が期待できる成分です。食物繊維の繊維は植物の細胞壁にあたる部分で、亜麻仁には重量で約28%の食物繊維が含まれているため高い整腸効果が望めます。

 

食物繊維は水溶性食物繊維と不水溶性食物繊維としても分類できますが、亜麻仁の場合、水溶性食物繊維1に対して不水溶性食物繊維は2の割合で含有されます。亜麻仁に含まれる不水溶性食物繊維は、便を柔らかくする作用や毒素を吸収し排出する作用があり便秘の解消にも役立ちます。現代人が口にする食品に往々として含有されている「人工化合物」などの毒素を排出する作用がデトックス(解毒)という意味で有効です。

 

また、水溶性食物繊維は、毒素を作り出さない作用や腸の悪玉菌を抑制する作用があり、亜麻仁に含まれる食物繊維は水溶性食物繊維と不水溶性食物繊維両方の効果が望めます。

 

数々の効果が期待できるリグナン

リグナンは植物に含まれるポリフェノールの一種で、抗酸化作用や抗炎症作用、更年期障害の改善、動脈硬化の改善などなど数多くの効果が期待できる成分です。また、抗がん作用もあるとされ数多くの研究がされています。

 

亜麻仁に含まれているリグナンは植物性のエストロゲンで、フラボノイドやイソフラボンなどと同じく女性ホルモン様物質です。植物性のエストロゲンは、もちろんほかの植物にも含有されますが、亜麻仁に含まれるエストロゲンは、SDG(セコイソラリシレシノール ジグリコシド)が多く含まれ植物のなかでも最大です。

 

女性には美容としても女性ホルモン様物質がよい効果をもたらします。ただし適切な摂取量を守ることは大切です。亜麻仁油も油であることに変わりありません、エネルギーがあることを忘れてはいけません。