オメガ6を少なくオメガ3を多く
亜麻仁油に含まれるオメガ3(豊富な含有量)とオメガ6は、どちらも人間が必要とする栄養素です。人体では作られない必須脂肪酸であるため、食べ物から体内に摂り入れなければなりません。
現代の食生活で摂取する栄養素にはオメガ6が多く含有されており、何も気にぜず食事をすれば過剰になります。一方のオメガ3は圧倒的に足りないため積極的に摂り入れる必要があります。
どちらも必須の栄養素ですから、体内で足りない、あるいは多過ぎれば不調が起こり得ることは容易に想像できます。オメガ3の含有量が多い亜麻仁油に色々な効果があるといわれるのは、魔法の食品だからではなく、亜麻仁油を摂ることによって人間が持っている本来の力を取り戻すためだと思います。
オメガ3とオメガ6はバランスが重要
現代人にはオメガ3が足りないから、足りないオメガ3だけ多くとればよいというわけではありません。バランスが崩れてしまうと病気の原因になります。この点に多くの研究者や栄養学者が警鐘を鳴らしています。病気をしないためにも美を追求するためにも多過ぎるオメガ6を減らし、どちらもバランスよく体内に摂り入れなくてはなりません。
オメガ6は動物の脂や植物の脂に多く含まれています。日本人も肉類を多く食べたりマヨネーズやサラダ油を使った食べ物などを多く摂るようになり、オメガ3を多く含む魚を食べる機会が減っています。
ではオメガ3とオメガ6の比率はどれ位が適切なのか、その比率が大切であるとはいえ、確実な比率はまだわかっていません。そもそも人間が必要とするどちらの栄養素も個人で違いがあります。また、その時により必要量が違うということも万人共通の指標がないことの理由です。
基準にするオメガ3とオメガ6の比率
オメガ3とオメガ6の確実な比率はないとはいえ、国の機関などで指標となり得る数値は存在しています。しかし、それぞれ推奨している比率に違いがあったり、学者によっても意見が違っています。たとえばアメリカではオメガ3とオメガ6の比率が1:5、日本では1:4がよいとされています。
とはいえ、人によって必要な量や比率が違ってくるわけですから、体感で判断するのが一番確実な方法です。亜麻仁油を摂るという時点で既に自分が亜麻仁油に期待する効果があると思います。その効果あるいは自分の体の微妙な変化に少しだけ注意しておくようにしましょう。
健康や美容のために摂る方が多いと思いますが、飲んで効果がすぐにでるとは限らない点にも注意が必要です。人それぞれで食べるものも違い、体質も違いますから、ある人にはこの薬がよく効くがある人には全く効果がないのと同じです。摂り始めたら最低でも3ヶ月は続けるようにしましょう。