亜麻仁油の美容効果は大きい
亜麻仁油には美容効果があるとよくいわれます。イメージとして油は太る原因になったり、肌が荒れる原因になったりしますが、それはあくまでよくない油の場合です。
飲む美容液ともいわれる亜麻仁油の美容効果を理解するため、含有される成分が持つ効果をそれぞれを見ていきましょう。
α-リノレン酸(オメガ3)
必須脂肪酸であるα-リノレン酸は多く含まれている成分で、含有量が多いことも特徴のひとつです。
このαリノレン酸には肌の潤いを保つ作用や代謝を促進する作用があることが、美肌に効果があるとされる理由です。筆者は乾燥肌のため亜麻仁油を飲んでいるというのが理由のひとつで、その効果の程は自分の体で感じています。
乾燥肌は、やはり空気が乾燥する冬場に一番ひどくなります。飲み始めたのがちょうど冬の終わりというタイミングでしので、季節に影響さえている部分も絶対ないとはいえませんが、いつもの春に比較するとやっぱりいい意味で効果的だと感じました。
オメガ3脂肪酸は細胞の表面を覆っている細胞膜を構成する要素のひとつですが、亜麻仁油に含まれる脂肪酸は、細胞膜を柔らかくする作用があり、結果的に柔らかい美肌を作る大きな要素になります。油と聞くとどちらかといえば肌にも悪いという印象がありますけど、亜麻仁油のような本当に必要で日々の食事で足りていない油は美肌につながります。
また、α-リノレン酸には炎症を抑える効果もありますから、ニキビなどに代表される肌のトラブルに対しても効果的です。
女性ホルモン様物質のリグナン
リグナンも豊富に含まれています。美容に関心がある方であれば、恐らくご存知の大豆イソフラボンと同じく女性ホルモン様の働きもあります。
リグナンは植物に含有されているポリフェノールの一種で、炎症を抑える作用や抗酸化作用、あるいは血行を促進する作用などがあります。血行が促進されることにより動脈硬化などを予防する働きもあり、健康面でもプラスに働きます。
このほかにも様々な作用がありますが、リグナンが持つ美容のための効果としては、アンチエイジングにつながる抗酸化作用が代表的なものです。
人間の老化は細胞から発生する活性酸素によって酸化を起こすのが原因です。活性酸素が影響する人間にとっての害は、なんと200種類を超えるとされており、美容面では肌にも影響があります。シミやシワなども活性酸素の影響を受けています。この酸化を抑制することができるのがリグナンが持つ抗酸化作用です。
腸内環境をよくする食物繊維
食物繊維も多く含まれています。食物繊維は消化されず大腸までそのまま届くため、腸の状態を整える効果があります。食物繊維の効果としてよくいわれるのが便秘の解消です。便秘はご存知のとおり肌荒れの原因になることがよく知られています。
食物繊維には種類があることをご存知でしょうか。水溶性食物繊維と不水溶性食物繊維に別けられ、亜麻仁油に含有される割合は1:2。不水溶性の食物繊維の方が豊富に含まれます。
この不水溶性食物繊維は、毒素を吸収する作用や便を柔らかくする作用があり、腸内環境を改善するため美容にも健康にもつながります。