西インド諸島からアメリカを経由して入ってきたアロエベラ
アロエベラは、日本へはアメリカから渡ってきたアロエの種類です。西インド諸島が原産地で、現在ではアメリカと中国が主要な産地のアロエです。
日本では多くの場合、アロエといえばキダチアロエを指す事が多いのですが、諸外国でアロエといえば、このアロエベラを指しています。
アロエはアラビア語で、「にがい」という意味を持っています。アロエベラのベラ(VERA)ですが、ラテン語で「真実」という意味があります。
一体なぜベラという名前が付いたのでしょうか?アロエには約500種類という多数の種類があります。そのたくさんの種類のアロエの中でも本当のアロエという意味で、植物学者のリンネによって名付けられたものです。代表的なアロエとして「アロエ・ベラ・リンネ」、すなわち「真実のアロエ」と命名された事に由来するとされています。
アロエベラには、キダチアロエとほぼ同じような薬効がある事が分っています。キダチアロエと比較して、口に入れると苦味が少ないという特徴があります。苦味が少ないのは、アロエベラが多糖体をキダチアロエより多く含有しているためです。
アロエベラは、苦味が少ない分食べやすいという利点がありますが、健胃作用があるとされる苦味成分のアロインも少なくなっています。