裂肛(切れ痔)とは

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裂肛(切れ痔)とは

裂肛(れっこう)切れ痔と俗にいわれるものは、肛門のふちより1.5cmほど奥にある歯状線とよばれる、ぎざぎざとした部分より外側に出来る外傷です。

 

切れ痔

裂肛・切れ痔という文字通りに裂けたり切れたりする痔ですので、激しい痛みや出血などの症状を伴います。裂肛になってしまう多くの原因は便秘にあります。固い便をいきんでだそうとしたり、下痢が続いているときに起ることが多いとされています。これは、固い便を無理やりだそうとすると、直腸粘膜と比べて傷つきやすい肛門上皮がこすられてしまうためです。

 

下痢の場合でも通常の便と比較すると、思ったよりいきおいよくでているものです。結果的に肛門を傷つけてしまう原因になってしまいます。便秘と下痢を交互に繰り返してしまう体質?の方もいらっしゃいます。どちらかといえば筆者もそちらのタイプです。

 

裂肛(切れ痔)の初期には手術を要することはほとんどなく、炎症を抑える薬剤を使用し患部を清潔に保つようにします。ところがこの裂肛(切れ痔)を放置しておくと、何度も何度も患部を傷つけることになりますから、裂肛(切れ痔)の部分に肛門潰瘍やポリープができてしまいます。

 

肛門潰瘍まで進行すると、肛門狭窄にもなってしまいます。肛門が狭まってしまい、細い便しかでなくなってしまいます。こうなると手術で改善する他には手段がなくなってしまいます。

 

切れ痔は自然に治ってしまうこともあります。しかし、たかが痔と放置せずになってしまったら信頼できる肛門科を尋ね、完治しておく事が大切です。もちろん、便秘や下痢にならないように生活の改善を行う事も大切なことです。

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