痔核(いぼ痔)とは
痔にもいろいろあります。痔核(いぼ痔)とは、どういった状態をいうのでしょう。肛門にあるクッション組織がうっ血や血管が切れたりして、肛門の中にでてきたものが、痔核とよばれるものです。また、痔の症状で一番多い(痔の症状の6割近くを占める)のが、痔核いわゆるいぼ痔です。
痔核の形としては、いぼ痔といわれるように、いぼ状のものです。痔核はそのいぼができる場所によって、外痔核と内痔核のふたつに分類されます。
外痔核と内痔核にはそれぞれ症状が違うなどの特徴があります。肛門のふちより1.5cmほど奥にある歯状線とよばれるぎざぎざした部分より外にあるのが外痔核、奥にあるのが内痔核とよばれます。
☆外痔核
外痔核は、便秘で排便をするときにいきんだり、重いものを抱えたりするときに起りやすいとされています。ですので、便秘にならない食事を心がけたり、いきなり腹圧がかかるような動きはなるべく避けるべきです。
また、外痔核はいぼができる場所が体性神経のあるところですから、ほとんどの場合に激しい痛みを伴います。薬を使用して1週間程度で症状が改善され、症状がひどくない限り、外痔核で手術を行うことはあまりありません。
☆内痔核
内痔核は、歯状線より奥(直腸に近い側)にできる痔の種類です。外痔核と違い、自律神経がある場所にできるのであまり痛みは感じないという特徴があります。
外痔核と同じくいぼができるわけですが、痛みをあまり感じないため、出血やいぼが肛門にでてきて初めて気付くというパターンが多いようです。内痔核も症状がひどくなければ手術を行うことはあまりありません。
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