裂肛(切れ痔の)薬物による治療
裂肛(切れ痔)は、内肛門括約筋が緊張することにより肛門が狭くかたくなり、排便時に大きな苦痛を伴います。薬剤を使用し、この裂肛(切れ痔)の緊張を取り除いてあげる治療法があります。
☆ボツリヌス毒素注入療法
ボツリヌスという言葉は、みなさんもどこかしら聞き覚えがあるとおもいますが、ボツリヌスは、あの食中毒の原因になってしまう毒素です。
この裂肛(切れ痔の)の治療法では、ボツリヌス毒素が筋肉の不全麻痺を起こす物質であることを利用します。ボツリヌス毒素が内外の肛門括約筋の緊張を和らげるという療法です。日本では毒素を注入すること自体に抵抗があったりするため、海外のようには行われていない療法のようです。
☆ニトリグリセリン軟膏療法
ニトログリセリンには、内肛門括約筋の緩める作用があることから、慢性化した裂肛(切れ痔)に有効(約8割が改善される)なものとして使用されています。しかし、多くの方が改善されるという反面、約半数の方に強い頭痛の症状が起るという副作用があります。
このように、ニトリグリセリン軟膏療法は症状が改善される見込みが高いメリットがあるが、強い副作用が起る可能性がある療法ですので、当然ながら軟膏は市販されておらず、医師の診察および処方が必要になります。
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