裂肛(切れ痔)の手術法

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裂肛(切れ痔)の手術法

裂肛(切れ痔)の手術には2種類があります。裂肛が慢性化すると、肛門が狭くかたくなり排便に苦痛が伴うので、どちらの手術方法もこの肛門のかたさと狭さを取り除くために行われます。

 

手術室の看護師さん

☆内肛門括約筋側方切開術(LSIS)

最も一般的な治療法である内肛門括約筋側方切開術は、内肛門括約筋のけいれんが起ることにより、肛門が常に狭くなっている状態を改善する手術方法です。

 

肛門上皮に局所麻酔を行い、内肛門括約筋を必要最小限だけ切って、適切な肛門の大きさを確保します。手術はわずか数分で終わりますので、状態によっては日帰り手術も可能ですが、短期の入院を行っている病院が多いようです。

 

短気の入院と日帰り手術を比較すると、当然のことながら入院費用にも差がでますが、自宅では何かあってもすぐに処置できませんし、自宅へ帰って無理してしまうよりは短気の入院をお勧めします。

 

☆スライディング・スキン・グラフト法(皮膚弁移動術・SSG)

スライディングスキングラフト法は、裂肛(切れ痔)が慢性化し、傷が潰瘍化した場合に行われる手術方法です。腰より下部分に麻酔をほどこし、潰瘍化してしまった部分を切り取り、そこへ正常な部分の肛門の皮膚をずらしておおいます。1週間程度の入院が必要となります。ただし、この切れ痔の手術方法は、現在ではあまり行われていない方法です。

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